アスベストの定性分析と定量分析の違いを徹底解説|費用・方法・目的別の使い分け
- 最終更新日:
アスベスト分析とは?定性分析と定量分析の基本
アスベスト分析とは、建築物の解体や改修工事を行う前に、建材にアスベストが含まれているかを科学的に確認するための分析調査です。アスベストは飛散した粉じんを吸入することによる健康被害が明らかになっているため、石綿障害予防規則などの法令により、解体・改修等の工事では施工前に事前調査が義務付けられています。施工に先立ち、専門知識を有する調査者が建材を確認し、必要に応じて試料を採取して分析を行います。
アスベスト分析には大きく分けて定性分析と定量分析があります。定性分析は、建材中にアスベストが含まれているかどうかを判定する分析です。主に偏光顕微鏡などを用い、アスベスト特有の形状や光学的性質を確認します。解体や改修工事の事前調査では、この定性分析が基本となるケースが多く、アスベストの有無を判断するための最初のステップと位置付けられています。
一方、定量分析は、アスベストが含まれている場合に、その含有率を数値として把握するための分析です。X線回折法や偏光顕微鏡法などが用いられ、建材中のアスベスト繊維の存在だけではなく、アスベストの含入率までなお、施工対象部位に含まれる建材が、木材、ガラス、石など、明らかにアスベストを含まない材料のみで構成された建材である場合には、そもそもの事前調査の実施や報告が不要となります。しかし、それ以外の建材については、たとえ建築物の新築着工日やメーカーの不含有証明などでアスベストが含まれていないことが確認できる場合であっても、確認する行為自体が事前調査に該当し、その結果は報告対象※となります。
※請負金額100万円以上の改修工事または解体床面積合計80㎡以上の解体工事の場合
アスベスト定性分析とは?方法・用途・わかること
定性分析でわかるのは、建材中にアスベストが含まれているか否かという点です。分析方法としては、偏光顕微鏡法(JIS A 1481-1)が広く用いられており、アスベスト特有の繊維形状や光学的性質を確認します。この方法は比較的短期間で結果が得られ、コストも抑えやすい一方、分析者の知識と経験が結果の正確性に影響します。
もう一つの方法として、X線回折分析法と位相差分散顕微鏡法の併用(JIS A 1481-2)があります。こちらは機器による測定を行うため分析者の能力による差異が出にくい反面、層別分析が行えず、費用も高くなる傾向があります。用途や建材の性状に応じて、適切な方法が選択されます。
定性分析は、アスベストの有無を確認するための第一段階に位置付けられています。含有が確認されなければ、それ以上の分析は不要となる場合が多く、工事計画の判断材料として重要な役割を果たします。一方、含有が確認された場合には、必要に応じて定量分析を行い、含有量を把握します。
アスベスト定量分析とは?目的・精度・実施手順
定量分析は、すべての調査で必須とされているわけではありません。多くの解体や改修工事では定性分析のみで判断が完結します。ただし、発注者が定量分析までの分析調査を求めている場合や、定性分析でアスベスト繊維が確認されたものの極少量であり、アスベスト含有建材の基準に満たない可能性がある場合などに定量分析が求められることがあります。含有量を数値で示すことで、法令上のアスベスト含有建材の基準に該当するか厳密に判断できる点が特徴です。
定量分析の精度は、定性分析と同様、採用する分析方法や試料の性状に大きく左右されます。このため、資料の採取に際しては十分な試料の量を採取するとともに、コンタミネーションを避けることが重要です。また、定量分析の方法としては、X線回折法や顕微鏡法などがあり、日本産業規格に基づいて実施されます。いずれの分析手法の場合も所定の装置と専門的な知識を持った分析者が必要となりますので、そのような設備・人員を有する信頼できる分析機関を選定することが重要です。
定性分析と定量分析の違いを比較
定性分析は、建材にアスベストが含まれているかどうかを判定するための分析です。主に偏光顕微鏡法やX線回折分析法が用いられ、アスベストの種類や有無を確認します。事前調査では、この定性分析が基本となり、多くの解体や改修工事では定性分析の結果のみで対応方針が決定されます。含有の有無を明確にすることが目的であり、含有量を示す場合も目安程度の数値となり、厳密な含有率までは分析結果に含みません。
一方、定量分析は、建材中に含まれるアスベストの量を数値で示す分析です。日本では0.1重量%を超えるかどうかが法的な判断基準とされており、その基準への適合性を客観的に示す必要がある場合に実施されます。主な手法としては、X線回折法や質量法などがあり、定性分析よりも高度な設備と専門的な判断が求められます。
両者の使い分けで重要なのは、すべてのケースで定量分析が必要なわけではない点です。通常の事前調査では定性分析で足りますが、発注者が求める場合、法令で定めるアスベスト含有建材に該当するかを厳密に判断したい場合などには、定量分析まで行うことがあります。
定性・定量分析それぞれの費用相場と適切な依頼のポイント
まず定性分析は、偏光顕微鏡法やX線回折法などが用いられ、事前調査の中心となります。費用相場は1検体あたりおおむね1万円から3万円程度が一般的で、分析期間は数日から1週間前後と比較的短期間です。解体や改修工事の初期段階では、まず定性分析を実施することで、工事計画に必要な基礎情報を得ることができます。
一方、定量分析は、廃棄物の処理区分を明確にする場合や、官公庁案件、補助金申請などで数値根拠が求められる場面で実施されます。費用相場は1検体あたり5万円以上となることが多く、定性分析よりも高額で、分析期間も1週間から2週間程度かかるのが一般的です。
依頼の際に重要なのは、最初から定量分析を前提としないことです。多くのケースでは定性分析のみで法令対応が完結します。定性分析の結果、アスベストが含まれていると判明し、かつ含有量の判断が必要な場合に限って定量分析を追加するのが合理的です。
アスベスト分析から書類作成・電子報告まで、クラウドで完結。現場の業務効率化を今すぐ実感
建設現場のアスベスト対応業務は、分析の手配、進捗確認、法令に沿った書類作成、行政への報告など、煩雑で時間のかかる業務が多く、担当者の大きな負担となっています。
こうした業務に追われて、「本来の作業に集中できない」「毎回の対応が手探りで大変」…そんなお悩みはありませんか?
アスベストONEは、分析依頼から書類作成、電子報告までをクラウド上で一元管理できるサービスです。
必要な情報をクラウド上のフォームに入力するだけで、分析依頼が完了し、進捗もリアルタイムで確認可能。
作業計画書や報告書、現場掲示用の看板PDFなども自動生成され、書類作成にかかる工数を大幅に削減できます。
出力される書類は法令に準拠したフォーマットなので、記載漏れや誤記のリスクも軽減。
さらに、GビズIDに対応した電子報告も可能で、手入力による煩雑な作業から解放されます。
また、クラウド上でのデータ共有により、現場・事務所・協力会社の間で常に最新の情報が確認できるので、手戻りや無駄な確認作業も減り、スピーディーで確実な業務連携が実現します。
アスベスト対応における事務負担の軽減、コスト削減、法令対応の徹底を、ぜひアスベストONEでご体感ください。
まずは無料の個別相談で、貴社の現場に合わせた最適な活用方法をご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。














_20250214.png)
