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【産廃NEWS】産廃を長年放置。マニフェスト偽造や虚偽報告も…

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本日は、産廃に関するニュースをお届けいたします。

廃棄物処理会社の社長を直撃
「胎盤」や「血液」違法に長年放置

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1065501?display=1

「医療系の産廃は扱っていないから」と見逃してしまいそうな、こちらのニュース。
実は、医療廃棄物でもアスベストでも、法律による決まりに違いはありません!

このニュースのポイントは、以下2つ。
・石綿だけではなく、産廃全般で適正な処理が必須
・産廃を処理する責任は、排出事業者にある

詳しく見ていきましょう。

▼産廃を放置で、許可取り消し

宮城・岩手・福島・茨城・富山の合わせて5県で、100を超える病院などと取引関係にあった、宮城県の医療系特別産業廃棄物処理会社が、病院から出た「感染性廃棄物」を長年処理せず、放置していた事がわかりました。
現在、この業者は「産業廃棄物処分業」の認可を取り消され、稼働をしていません。

 

▼責任は排出事業者に…

この文面だけを見ると、廃棄物処理会社に全責任があるようにも見えます。
ですが、実は法律上、「産業廃棄物が発生した場合の処理は、排出事業者が行わなければならない」というルールになっているんです。
また、処理委託をしても「どんな処理をし、いつ処理したのか、最終処分までしたのか」という事を排出事業者は見届ける義務があり、これを「排出事業者責任」と言います。

今回の事例では、廃棄責任は排出事業者側にあるため、保健所は100を超える病院に、該当の廃棄物処理会社の敷地内に残された感染性廃棄物の回収を求めています。


アスベストの管理業務に関しても、工事だけではなく、工事後の産廃全般の処理対応に関しても重要さが感じ取れますね。
皆様には引き続き意識を高め、どのような工事規模・内容でも対応を続けていただければと存じます。

 

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