【レベル3】ばく露防止措置をおさらい！【石綿含有みなし・有の解体等工事】～保護衣・呼吸用保護具～

「レベル３の建材の場合ばく露防止措置ってどこまですればいいの？」

「石綿含有みなしで工事するときって防護服を着ないといけないの？」

こんなお悩みありませんか？

石綿含有建材の工事をするときは、飛散防止措置が必須と知ってはいるが、
実際どこまでやれば「しっかりと法令対応ができている！」と言えるのか曖昧で不安なまま工事を行っていませんか？

今回はそんな方々へ、石綿含有成形板等（レベル３）の解体等工事における
大防法・石綿則の規則に基づいたばく露防止措置についてまとめました！

■保護衣等の着用について

解体等に伴う石綿含有建材除去時には、切断等作業の有無に係らず、
呼吸用保護具の着用と、作業衣または保護衣の着用が必要です。

＜呼吸用保護具について＞

必ず国家検定合格標章が付いた防じんマスクまたは電動ファン付呼吸用保護具を着用してください。

＜保護衣等について＞

◇石綿含有けい酸カルシウム板第 1 種の切断等作業や、
　石綿含有仕上塗材の電動グラインダー等による除去作業など、　
　発じんの大きい場合は保護衣の着用が必要です。

　保護衣・・・全身又はその一部を粉じんや有害物質の化学的、物理的又は機械的作業から保護する個人用保護具のこと。

◇原形のまま取り外しの場合や、その他の石綿含有成形板等の除去作業の際は専用の作業衣を着用してください。

　専用の作業衣・・・石綿を取り扱う作業場内で専用に着用する作業衣のこと。

石綿含有成形板等の除去作業を行う際に着用する作業着は、
石綿を取り扱う作業以外の作業で着用する作業衣や通勤衣と区別する必要があります。

※特定粉じん等排出作業時に専用作業衣に着替え、作業が終わったら通常の作業衣に着替えるなど。

材質は、表面が平滑で粉じんが付着しにくいもので、粉じんが服内部に侵入しにくく、
また、粉じんが堆積しないようにポケット数が必要最小限のものが望ましいです。

通常の作業着の上から使い捨てのレインスーツ（雨合羽）を着て、
袖口や裾を養生することでも対応できます。
使用後はプラスチック袋等に入れ石綿含有産業廃棄物として適切に処理を行ってください。

建材と工法の組み合わせによる必要措置を表にまとめましたので、ぜひご活用ください！

ポイント
【呼吸用保護具の着用と保護衣または作業衣の着用は必須！】

・発じんの大きい場合：電動ファン付き呼吸用保護具＆保護衣
・発じんの小さい場合：防じんマスク＆専用作業衣